子どもの予防接種、麻しん(はしか)・風しん

更新日:2023年03月01日

麻しん(はしか)・風しん

 麻しん(はしか)と風しんの発生とまん延を予防するための予防接種です。

麻しん(はしか)について

 麻しんウイルスの空気感染によって起こります。感染力が強く、予防接種を受けていないと、多くの人がかかる病気です。発熱、せき、鼻汁、めやに、発疹を主症状とします。

 最初3日から4日間は38度前後の熱で、一時おさまりかけたかと思うと、また39度から40度の高熱と発疹がでます。高熱は3日から4日で解熱し、次第に発疹も消失します。しばらく色素沈着が残ります。

 主な合併症としては、気管支炎、肺炎、中耳炎、脳炎があります。患者100人中、中耳炎は約7から9人、肺炎は約1から6人に合併します。脳炎は約1,000人に1から2人の割合で発生がみられます。また、亜急性硬化性全脳炎(SSPE)という慢性に経過する脳炎は約10万例に1例から2例発生します。このように予防接種を受けずに、麻しん(はしか)にかかった人は数千人に1人の割合で死亡します。

風しんについて

 風しんウイルスの飛沫感染によって起こります。潜伏期間は2週間から3週間です。軽いかぜ症状ではじまり、発疹、発熱、後頸部リンパ節腫脹などが主症状です。そのほか、眼球結膜の充血もみられます。発疹も熱も約3日間で治るので「三日ばしか」とも呼ばれることがあります。

 合併症として、関節痛、血小板減少性紫斑病、脳炎などが報告されています。血小板減少性紫斑病は患者3,000人に1人、脳炎は患者6,000人に1人くらいです。

 大人になってかかると重症になります。妊婦が妊娠早期にかかると、先天性風疹症候群と呼ばれる病気により、心臓病、白内障、聴力障害などの障害を持った児が生まれる可能性が高くなります。

麻しん風しん混合ワクチン(MR)について

 麻しんウイルスおよび風しんウイルスを弱毒化してつくったワクチンです。

 1歳から2歳の間に麻しんまたは風しんにかかる可能性が高いので、1歳になったらなるべく早く第1期の予防接種を受けるようにしましょう。麻しんワクチンも風しんワクチンも1回の接種で95%以上の子どもは、免疫を得ることができますが、年数がたって免疫が下がってくることを防ぐ目的で、2回の接種が行われるようになりました。

麻しん風しん混合ワクチン(MR)の副反応について

 「健康状況調査検討会の集計報告」によると副反応の主なものは、MRワクチンでは発熱と発疹です。

 1期では、観察期間中(0日から28日)に初発した発熱は約18.2%にみられ、そのうち最高体温が38.5度以上あったものは、約11.6%にみられます。2期では、観察期間中(0日から28日)に初発した発熱は約6.6%にみられ、そのうち最高体温が38.5度以上であったものは、約3.8%にみられます。発疹は、1期で約4.9%、2期で約1.1%にみられます。

 他の副反応として、注射部位の発赤・腫脹(はれ)、硬結(しこり)などの局所反応、じんましん、リンパ節腫脹、関節痛、熱性けいれんなどがみられます。これまでの麻しんワクチン、風しんワクチンの副反応のデータから、アナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、脳炎、けいれんなどの副反応が、まれに生じる可能性もあります。

公益財団法人予防接種リサーチセンター「予防接種と子どもの健康2016年度版」より転載

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