子宮頸がん(ヒトパピローマウイルス感染症・HPV)ワクチンの接種について
キャッチアップ接種の経過措置【令和7年度のみ】
2024(令和6年)年の夏以降の大幅な子宮頸がんワクチンの需要増により、子宮頸がんワクチンの接種を希望しても受けられなかった方がいらっしゃる状況等を踏まえ、2025(令和7)年3月末までに接種を開始した方が、全3回の接種を公費で完了できるよう公費での接種期間を延長します。
対象者
1997(平成9)年4月2日~2009(平成21)年4月1日生まれの女性のうち、2022(令和4)年4月1日~2025(令和7)年3月31日の間にHPVワクチンを1回以上接種した方(ただし、3回接種した方は除く)
期間
2026(令和8)年3月31日まで
ご注意ください
- 公費での接種期間が延長されるのは、2022(令和4年)年4月1日~2025(令和7年)年3月31日の間にHPVワクチンを1回以上接種した方のみです。
2022(令和4年)年3月31日以前にHPVワクチンを公費で接種したことがあったとしても、この期間にHPVワクチンを1回も接種していない方は2025(令和7)年4月1日以降の接種は公費の対象となりませんのでご注意ください。 - HPVワクチンの接種には村から交付される予診票が必要です。お持ちでない方はお早めに住民課へお問い合わせください。
子宮頸がんとは
近年、20代から40代で増加傾向です。子宮頸がんの約50から70パーセントは、ヒトパピローマウイルス(HPV)16型・18型の感染が原因とされています。女性の多くが一生に一度はHPVに感染すると言われており、感染しても多くの場合ウイルスは自然に検出されなくなります。しかし、ごく一部で数年から数十年間かけて前がん病変を経て子宮頸がんが発症します。子宮頸がんの予防には、ワクチン接種でHPVの感染を防ぐとともに、定期的な子宮頸がん検診で前がん病変を早期発見することが有効とされています。
子宮頸がんワクチン
「サーバリックス(2価ワクチン)」・「ガーダシル(4価ワクチン)」・「シルガード9(9価ワクチン)」の3種類があります。
「サーバリックス」と「ガーダシル」は、子宮頸がんを引き起こしやすいHPV16型と18型の感染を予防する効果があり、子宮頸がんの原因の50~70パーセントを防ぎます。
「シルガード9」は、16型と18型に加えて31型、33型、45型、52型、58型の5つの型のHPVの感染を予防し、子宮頸がんの原因の80~90パーセントを防ぎます。
9価HPVワクチン(シルガード9)の定期接種化について
2023年4月1日より、9価のHPVワクチン「シルガード9」が公費(無料)で接種できるようになりました。
なお、これまでに「サーバリックス」又は「ガーダシル」で3回接種を完了した方は、定期接種として「シルガード9」を追加で接種することはできません。
また、「サーバリックス」又は「ガーダシル」を1回目又は2回目まで接種している方は、原則として同じ種類のワクチンで接種を完了することをお勧めします。
(ただし、厚生労働省は、この場合の交互接種について「効果やリスクについての科学的知見が限定されているが、強く希望する場合は、接種医とよく相談した上で実施することができる」としています。この場合には医師とご相談いただくようお願いします。)
- 【厚生労働省】9価ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン(シルガード9)について(外部リンク)
9価ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン(シルガード9)について、最新情報が掲載されています。
子宮頸がん(ヒトパピローマウイルス感染症・HPV)ワクチン接種勧奨の再開について
子宮頸がんの予防接種は、2013(平成25)年4月1日から予防接種法に基づく定期予防接種となりましたが、ワクチン接種後に因果関係を否定できない副反応がみられたことから、2013(平成25)年6月14日の国の通知により積極的勧奨を差し控えてきました。
その後、国の調査会において、有効性及び安全性の評価等の議論がなされ、2021(令和3)年11月26日に積極的勧奨の差し控えが終了しました。
なお、接種についての相談は、厚生労働省の「感染症・予防接種相談窓口」でも受け付けています。(「感染症・予防接種相談窓口」についてはページ下部をご覧ください。)
通常の接種対象者
12歳になる年度から16歳になる年度末まで(小学6年生から高校1年生相当の女子)
標準的な接種年齢:中学1年生
毎年4月頃に小学校6年生の対象者へ個別にご案内をしています。。
接種間隔
「標準的な接種間隔」での接種をお勧めしています。
シルガード9(9価)【全2回または全3回】
2回接種の場合【15歳未満でシルガード9(1回目)の接種を開始した場合のみ】
2回目:初回から5か月以上の間隔をあけて接種(標準的な接種間隔は、初回から6か月後に接種)
※2回目の接種が初回から5か月未満の場合は、3回目の接種が必要になります。その場合、3回目は2回目の接種から3か月以上間隔をあけて接種します。
3回接種の場合
2回目:初回から1か月以上の間隔をあけて接種(標準的な接種間隔は、初回から2か月後に接種)
3回目:2回目の接種から3か月以上の間隔をあけて接種(標準的な接種間隔は、初回から6か月後に接種)
(注意)1か月後とは、「翌月の同日以降」を意味します。翌月に同日がない場合は、「翌々月の1日」になります。
例:9月30日の1か月後は10月30日、1月30日の1か月後は3月1日。
サーバリックス(2価)【全3回】
2回目:初回から1か月以上の間隔をあけて接種(標準的な接種間隔は、初回から1か月後に接種)
3回目:初回から5か月以上、かつ2回目の接種から2か月半以上の間隔をあけて接種(標準的な接種間隔は、初回から6か月後に接種)

ガーダシル(4価)【全3回】
2回目:初回から1か月以上の間隔をあけて接種(標準的な接種間隔は、初回から2か月後に接種)
3回目:2回目の接種から3か月以上の間隔をあけて接種(標準的な接種間隔は、初回から6か月後に接種)

留意事項
- 原則、1回目で接種したワクチンと同じワクチンを3回接種することが必要です。(2回接種の場合は2回)
- 「サーバリックス」・「ガーダシル」・「シルガード9」はそれぞれ接種間隔が異なります。
- 接種後の失神(血管迷走神経反射)が現れることがあるので、できるだけ保護者同伴で接種することをお勧めします。
- 通常全3回の接種の完了までには、約6か月の期間がかかります。
- 対象年齢に該当される方で、西目屋村へ転入された方は、事前に住民課まで連絡をお願いします。予防接種に必要な予診票を交付いたします。
子宮頸がんワクチンの副反応
子宮頸がんワクチン接種後にみられる主な副反応として、接種部位の疼痛、赤みおよび腫れなどの局所反応と、軽度の発熱、倦怠感などの全身反応があります。
また、接種後に失神(血管迷走神経反射)が現れることがあります。失神による転倒などを防止するため、接種後30分程度はなるべく立ち上がらないように安静にしましょう。
発生頻度 | サーバリックス(2価) | ガーダシル(4価) | シルガード9(9価) |
---|---|---|---|
50パーセント以上 | 疼痛*、発赤*、腫脹、疲労 | 疼痛* | 疼痛* |
10~50パーセント | かゆみ、腹痛、筋痛、関節痛、頭痛など | 紅斑*、腫脹* | 腫脹*、紅斑*、頭痛 |
1~10パーセント未満 | じんましん、めまい、発赤など | 頭痛、そう痒感*、発赤 | 浮動性めまい、悪心、そう痒感*、発赤、疲労、内出血*など |
1パーセント未満 | 知覚異常*、間隔鈍麻、全身の脱力 | 下痢、腹痛、四肢痛、筋骨格硬直、硬結*、出血*、不快感*、倦怠感など | 嘔吐、腹痛、筋肉痛、関節痛、出血*、血腫*、倦怠感、硬結*など |
頻度不明 | 四肢痛、失神、リンパ節症など | 失神、嘔吐、関節痛、筋肉痛、疲労など | 感覚鈍麻、失神、四肢痛など |
*接種した部位の症状
上記のほか、まれに重い症状(重いアレルギー症状、神経系の症状)※が起こることがあります。
※ 重いアレルギー症状:呼吸困難やじんましん等(アナフィラキシー)
※ 神経系の症状:手足の力が入りにくい(ギラン・ バレー症候群)、頭痛・嘔吐・意識低下(急性散在性脳脊髄炎(ADEM))等
子宮頸がんワクチン接種後の「多様な症状」について
ワクチンの接種後に、広い範囲に広がる痛みや、手足の動かしにくさ、不随意運動(動かそうと思っていないのに体の一部が 勝手に動いてしまうこと)などを中心とする多様な症状が起きたことが報告されています。 この症状は専門家によれば「機能性身体症状」(何らかの身体症状はあるものの、画像検査や血液検査を受けた結果、その身体症状に合致 する異常所見が見つからない状態)であると考えられています。
このような「多様な症状」の報告を受け、様々な調査研究が行われていますが、「ワクチン接種との因果関係がある」という証明はされていません。
ワクチンの接種を受けた後や、けがの後などに原因不明の痛みが続いたことがある方は、これらの状態が起きる可能性が高いと考えられ ているため、接種については医師とよく相談してください。
子宮頸がんワクチン接種後に気になる症状が出た場合
ワクチン接種後に体調の変化や気になる症状が現れたら、まずは接種を行った医療機関などの医師にご相談ください。また、ワクチン接種後に生じた症状の診療を行う協力医療機関※を都道府県ごとに設置しています。協力医療機関の受診は、接種を行った医師又はかかりつけの医師にご相談ください。
なお、子宮頸がんワクチンは合計2回または3回接種しますが、1回目または2回目の接種後に気になる症状が現れた場合は、2回目以降の接種をやめることができます。
※協力医療機関についての詳細はこちらをご覧ください。
予防接種健康被害救済制度
予防接種を受けたことにより重篤な健康被害が発生した場合は、予防接種法の規定により給付を受けることができる場合があります。
詳しくはこちらをご覧ください。
不安や疑問があるとき、困ったことがあるとき
- 「感染症・予防接種相談窓口」では、HPVワクチンを含む、予防接種、インフルエンザ、性感染症、その他感染症全般についての相談にお答えしています。
※この相談窓口は、厚生労働省が業務委託している外部の民間業者により運営されています。
- 各都道府県に設置されているヒトパピローマウイルス感染症の予防接種後に症状が生じた方に対する相談窓口の一覧が掲載されています。
関連情報
この記事に関するお問い合わせ先
住民課保健福祉係
〒036-1492 青森県中津軽郡西目屋村大字田代字神田57番地
電話番号:0172-85-2804
ファックス:0172-85-2590
西目屋村役場(代表)へのお問い合わせ
更新日:2025年06月12日