見どころ

更新日:2023年03月28日

春・夏の見どころ

 山間の残雪が溶け、空気がゆるみ出すと、木々や草花はいっせいに芽吹き始める。長く厳しい冬から解放された生き物すべてが、ゆっくり深呼吸するように活動を始める。

 緑したたるブナ林や谷間を抜ける風、そして渓流のせせらぎがすずやかで心地よい。わずかな時間に自然のすべてが鮮やかに輝くこの季節のみずみずしさをじっくり味わいたい。

白神の春もみじ

黄色や緑に彩られている木々と青色になっている水辺の写真

「春もみじ」とは、残雪と新緑のコントラストが美しい木々の芽吹きの頃を言います。西目屋村の岩木川沿いから暗門の滝、白神ラインの津軽峠など白神の春を楽しむ場所が連続しています。白神山地の"待ちわびた春"を堪能してみてはいかがでしょうか。

清流に棲む魚たち

茶色の斑のある小魚が土上に3匹並べられている写真

白神山地から湧出する数多くの清流には、ヤマメやイワナ、鮎などの川魚がたくさん。

シラガミクワガタ

白と紫の色合いをした小花の写真

ゴマノハグサ科のミヤマクワガタの新変種で、現在のところ白神山地以外では確認されていない。しかも植物で唯一「白神」の名を冠したこの花は白神山地を代表する花といえる。

アオモリマンテマ

先端に白い花のある植物が茂っている写真

1968年に白神山地で発見されたナデシコ科の新種の植物。白神山地で見られる地すべり地の背後や渓谷沿いの岩が切り立った断崖にのみ自生する、固有の進化を遂げた特産種である。

カジカガエル

水辺の岩の上に乗っかった上部が灰色で下部が白色の蛙の写真

石の色とそっくりなカエルで白神山地の川原に棲息。6月中旬から8月にかけて「ヒュウヒュウ」と口笛のような美しい鳴き声が随所で聞かれる。

秋・冬の見どころ

 まるで山肌に紅の綿を敷きつめたように、うっそうとした静かな森が一気に華やかなにぎわいを見せる。豊かに熟した山の恵たちが、いっそう味わい深く感じられる。

 北の空から舞い降りてくる雪が、やがて野や山を白一色に染めてゆく。雪に閉ざされた静寂の季節の幕開けとともに、森は次の目ざめの時にそなえて長い眠りにつく。

乳穂ケ滝氷祭

滝が氷結して白くなっているのを法被を着た人々が眺めている写真

高さ33メートルの白絹のような乳穂ケ滝。滝の裏の自然の洞窟には不動尊がまつられている。この滝は冬に乳穂のように氷結することからこの名があり、昔からその太さ、形状等によってその年の津軽の作物の豊凶が占われてきた。積み上げた杉葉をいぶした煙や稲束の燃え具合を見ての豊凶占いなどの神事が2月第3日曜日に行われている。

ブナの実

丸い茶色の植物の実が複数地面に転がっている写真

5~6年の周期でブナ林の地面は秋になるとブナの実で埋め尽くされる。小指の先ほどの大きさの実は、熊の大好物でもある。

ニホンザル

2匹のニホンザルが傾斜のある地面で座っている写真

本州以南に広く分布するオナガザル科のサル。下北半島のニホンザルは「北限のサル」として国の天然記念物に指定されているが、白神山地のサルも学術的には同様に重要である。

ニホンカモシカ

2匹のカモシカが傾斜のある地面で並んでいる写真

ウシ科の仲間で原始的な種類であり、生きた化石と呼ばれている。日本にのみ棲息し、国の天然記念物に指定されている。

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